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さて、お茶といえば…

TOPICS | 18.08.27

「Tea for two」

 

学芸員の川乃さちこです。
夏もそろそろ終わりです。居心地の良いカフェでゆっくりお茶でもしたい今日この頃です。

さて、お茶といえば今日はこの曲を。

1925年に上演されたミュージカル「No, No, Nanette ノー、ノー、ナネット」 の劇中の曲として、当時ミュージカルとともに大ヒットした曲です。
その後ミュージカルの内容も改変されてドリスデイ主演で「Tea for two」というタイトルで映画化され、さらに広く知られる曲となりました。
JAZZのスタンダードナンバーとしても有名な曲で、さまざまなアレンジが存在するようですが、そのあたりはWikipediaさんなどを参考にしていただいて、ここでは当館の巨匠「ウェーバー マエスト」の演奏を動画でたっぷりお楽しみいただきたいと思います。

ヒットした時代と自動演奏楽器の全盛時代が重なることから、この曲のソフトをもつ自動演奏楽器はたくさんあるのですが、ほとんどムーディーな原曲に近いアレンジで演奏されます。
ちなみに最近大ヒットしたアニメ「けものフレンズ」の最終話でもBGMで使用されています。小耳に挟んだ情報によると、富士山近くの某オルゴール館が収蔵する自動演奏ピアノによる演奏のものが、かのアニメで採用されたとか……。(若干くやしさを隠せない)
そのアレンジもBGMよろしく穏やかなものでした。

そして、この曲を語る時に忘れてはいけないのは「タヒチ トロット」とタイトルを変えて発表されたロシアの偉大なる作曲家ショスタコーヴィッチのアレンジによるもの。
アメリカでの大ヒットしたこの作品を1時間で管弦楽にアレンジできるか、というある指揮者との賭けで残された作品があるのです。
もちろんショスタコーヴィッチは賭けに勝ったわけですが。
そのショスタコーヴィッチアレンジの作品の後半に登場する音と今回ご紹介するマエストの曲の頭がよく似ています。全体はちょっと違いますけど。

マエストの演奏を初めて聞いた時は、「これ、絶対テンポ早すぎだろう」と誰もが感じると思いますが、4曲収録されている他の曲のテンポにはそれほど違和感がないので、これだけテンポが間違っていることもないのだろうと。これが編曲者のテンポ設定ということで納得したわけです。

この演奏を聴き、お帰りになって、「ぜひ、また聴きたい」とお電話を下さったお客様もいらっしゃったほどの名演奏。
その驚きのテンポ感をどうぞお楽しみください。