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萌木の村マガジン

マンスリー上次さん 2023.6月号

2023

Jun

01

社長コラム

格差社会といわれるが、富裕層と貧困層の経済的な格差だけでなく、多くのことや物、考え方が二極化しているように思える。AIや科学技術の進化は、我々人間がそれらを使いこなす能力と知恵を持っていないと、メリットにもなるしデメリットにもなる。特に人間性も二極化しているのではないかと思われる。

良い人と悪い人と言っても、それぞれの立場で良い人と悪い人は全く異なる。ロシアとウクライナの問題でもそうだ。我々から見ると侵略行為だが、ロシアで暮らすロシア人はほとんどがウクライナへの侵攻は正しいことと思っている。これらの対立は、UFOを宇宙人と見るか未確認飛行物体を見たかの考え方の違いで、決して理解しあうことはできない。それを理解しあうのには、人間は互いに愚かだということを自覚し、謙虚にならなければできない。

これをどこから学ぶかというと、自然の中に身を置き自分も地球上の多くの命の中のひとつとして周りをゆっくり見渡すと、小さな自分が見えてくる。

実は萌木の村のナチュラルガーデンは、まさにその事を気付かせてくれる最高の場所のような気がする。植物がデザインされて綺麗に植えられているだけではなく、そこに関わった人、草花、木、微生物、昆虫たち、小鳥たちのすべてが役割を持っていて、その助け合いのハーモニーが萌木の村の風景になっているのだ。だから自然の中でそのことに気がつくと自分が見えてくる。

だってすべての生き物は真っ裸、誰も見栄を張っていないし素直に生きている。人間だけが見栄を張り、着飾り、自分勝手に生きていることに気が付かされる。その中で、我々は二極化の社会の中でどちらの価値の道を選ぶかを考えるべき時だと思う。今、は絶対に正しい!あちらが間違っている!と決めつけて対立する時ではない。自分の価値は決まっていても、相手の価値も認める懐の深さは必要なのだと思う。最近やっとわかったことは、微生物を大事にしないと我々の未来はないということ。このことは長くなるので次の機会に。

人間も生まれてきた時は、何も持たずに生まれてきたはず。そしてあの世に行く時、何も持たずに旅立つもの。それなら生きている今、存在している現在に何をするのか?自然の中でゆっくり考えてみてはどうだろうか?萌木の村の自然が教えてくれるはずだ。

萌木の村村長

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