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萌木の村マガジン

もうご存知の方も多いと思いますが、萌木の村では冬のこの季節、森の間伐材を使い、自然木のトナカイを作り冬の飾り付けをしています。そして毎年お世話になっている東京の方々にクリスマスのトナカイを配りに行っています。今年も先日11月28日に4トントラックで20体のトナカイを運んで届けてきました。道中、驚いたのですが、あれっ!!清里の樹木は落葉して森の木々には葉っぱがついていませんが、町に下るとまだまだ葉っぱがいっぱいついているのですね。自然の違い、気候の違いを強く感じました。
萌木の村では11月中旬にクリスマスの飾り付けの準備をします。古いスタッフや仲間と一緒に広場で世間話をしながら、東京に届けるトナカイ、広場に飾るトナカイ、合わせて60体のトナカイを二日がかりで作ります。大きい物は高さが1m50cm以上あり、とても1人では運べない物です。作っていて「いったいいつから誰が作りはじめたんだろう」という話になり、確固たる結論が出ませんでした。私の記憶では近くのペンションのオーナーが丸太で木のトナカイを作り飾ったのを見て、私が丸ノコという電動工具を使って少し進化させたものを作り始めたのが萌木の村トナカイの始まりだと思います。その後私どものスタッフの1人が独立して木工のお店を開き人気となり、たくさんのトナカイや木のオブジェを展開するようになりました。すでにこの段階で現在の形状になっていました。また清里フィールドバレエの大道具を作るスタッフが萌木の村の広場にたくさんのトナカイを並べサンタクロースを載せたソリを引かせるオブジェを考え出し、このトナカイの隊列が以後冬の萌木の村の風物詩になりました。そしてそれぞれがアレンジして素敵に飾り付け、多くの人を楽しませているようです。
自然の木は種類は同じでも形の同じものはありません。ひとつひとつ皆違います。最近の世の中の商品は同じものばかりです。食べるものも使うものも着るものも同じです。安心感はありますが味気ないですよね。本来自然界ではみんな違います、それが個性というものです。我々人間だって同じ人間なんて絶対いません。私と同じ人に出会ったことはありません。私たちが作るトナカイ君だって同じものはありません。トナカイ君との関わりだってひとそれぞれのはずです。皆さんで使い方、飾り方、考え方の違いを紹介しあって創造的な楽しい時間を作ってみませんか。ということで今回「清里トナカイクラブ」というページを立ち上げて、萌木の村トナカイを皆さんがどんなふうに使い、飾り、楽しんでいるのかみんなで共有しようと思います。私が「みんなでクリスマスをもっともっと楽しもう」と提案したらうちのスタッフが盛り上がってくれてこんな企画がスタートしました。
そしてこのトナカイ君がいつから作られてきたか覚えている人がいらっしゃいましたらその起源と時期を教えてください。サイト内にご連絡いただいても事務所にご連絡いただいてもどちらでも結構です。お願いいたします。ひとつのことを繰り返しやり続けると歴史ができるのですね。どういうわけか今年はトナカイの話題が多いのです。自分でもびっくりしています。
みんなで楽しいクリスマスを!Merry Chiristmas!!
2025年12月1日
萌木の村村長
舩木上次