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萌木の村マガジン
新書館発行の「ダンスマガジン」2023年12月号が送られてきました。今年の夏に開催された第34回清里フィールドバレエの記事が掲載されています。「夜空の下、夢の国へ」というタイトルです。また、SNSやYouTubeでも紹介され多くの人に清里のことが知られています。しかし、ここまで来るのには紆余曲折の連続でした。振り返るとあまりにもいろいろなことがありすぎて、NHK朝の連ドラになるような34年間でした。
何かが起きる時は人と人の出会いから始まります。無知なのか無謀なのか挑戦なのか冒険なのか、数人の人との合意で一歩が始まるものです。その時の中心にいる人たちは、どんな障害があろうと前進あるのみ、まっしぐらです。毎年、毎回、舞台の上では真夏の夜の夢が開催されてきました。私に言わせれば真夏の夜の夢は突然に起こるのではありません。
この思いをどう伝えれば良いのか、そしてこの思いをどう残せば良いのか考える時が来ています。
心身ともに若くて健康な時は自分で発想し行動することができましたが、歳を重ねるということは、特に身体は言うことを利かなくなります。いわゆる世代交代は歴史の中ではごく当たり前に繰り返されていることであり、むしろ宝物としてとらえ、新しい時代に突入していく時なのでしょう。
私はこの清里フィールドバレエの34年間の物語を清里の未来につなげてほしいと思うのです。芸術を中心に街づくりをしてほしいのです。地域の誇りと捉え、この地の美しい景観と芸術を結びつけこの街の価値を高めてもらいたいのです。東京にはサントリーホールという劇場があります。自然豊かな清里に屋外劇場があったら素敵ですよね。わたしたちの北杜市にはサントリー白州蒸留所がありますが、それならサントリーさん、この八ヶ岳にサントリー屋外劇場を作ってくれないでしょうか?これは私からサントリーさんへのラブコールです。
私は0を1にすることはできましたが、1を100や1,000にする力は残念ながらありませんでした。1を100にする人が必要なのです。私の漠然とした夢をリアルに具現化する能力のある人を求めています。私は芸術で街づくりをしたいのです。このうまく説明できない私の頭の中のソフトを引き出して整理する、頭の良い人を求めています。
どうか34年間の真夏の夜の夢のソフトを引き出し、新たな真夏の夜の夢を作り出してください。