萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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マンスリー上次さん 8月号

7月27日(火)、第21回清里フィールドバレエの幕を開かせていただきました。
今こうして私が清里フィールドバレエを続けられてきた事を考えてみると、あまりにも多くの人達の支え無しにはいられなかった事に気付かされます。過去現在、上下左右360度、感謝の気持ちでいっぱいです。心の中には色々な方達のお顔が浮かんで参ります。

今村・川口両先生をはじめとするシャンブルウェストのダンサーの方々。舞台デザインを手がける小林雅之さん。先崎豊さん、奥野直樹さんをはじめとする大工さん達。古賀さんをはじめとする照明の方々。伴さんはじめとする舞台監督の方々。音響の海老沼さん。吉田久さんをはじめとする、公演中のダンサーの方々の食事を作り健康管理をしてくれる方々。佐藤和子さんはじめ会場アナウンスの方々。会場で日々対応に追われる清水充さん、木内節雄君をはじめとする萌木の村のスタッフの仲間達。運営にかかわる人だけでも100人以上を数えます。
そしてフィールドバレエを始めた当初、甲府で中心となって働きかけて下さった埴原弁護士をはじめとする中庸会の仲間達。宮本重雄さんをはじめとする21度C の友人達。今は天国から私を見守って下さっているだろう、尊敬する副島有年さん。矢羽田正豪さんはじめ全国から私を支え助けてくれる友人達。より多くのお客様にフィールドバレエへ足を運んでもらおうと、マスコミを利用して私を応援して下さる方々。
私を生んでくれた親父とお袋。子供の時に私を育て影響を与えてくれた、ポール先生をはじめ、キープ協会の夢を作った当時の輝けるスタッフの方々。
フィールドバレエからさかのぼり、私が萌木の村を立ち上げてから可愛がって下さっている長岡寛さん、丸山源さん。私が何かに迷い立ち止まると厳しく叱咤激励して下さる中島美人さん。清里という地に一緒に生活する土地の仲間達。
もしかしたら私は世界中の人達に支えられているのではないかと思い始めています。

そんな仲間達に支えられ、続けてこられたフィールドバレエにある問題が起きました。
それは今回の演目の一つ、「天上の詩」の上演の際に使用する音源についてです。今まで使用していた音は劇場で上演した際のオーケストラをそのまま録音したものです。スタジオで録音したものではありませんのでお世辞にも良いものとは言えません。八ヶ岳が舞台の「天上の詩」に私達は特別に強い思い入れがあり、将来この地の誇りにしたい作品でもあるのです。が、その作品の音に不備がある。これは何としても解決をしなければいけません。今私達が出来る最高の物を作ることがお世話になっている皆さんへの恩返しでもあるからです。
オーケストラや指揮者を頼み、スタジオで録音する。1枚のCDを制作するのにこの方法だと数千万円必要とします。今の私達にそんな経費は捻出できません。途方に暮れていた時に頭に浮かんできたのは国会議員の林芳正先生でした。林先生は国会議員で構成した“ギインズ”というバンドの一員でもあり音楽には造詣も深く、しかも林先生のお父様はシャンブルウェストの後援会長さんでもありました。そのご縁も有り、音楽プロデューサーの宇佐美さんと知り合う事が出来ました。宇佐美さんからシンセサイザーで音を作る事を提案され、今度は出川さんという方とお知り合いになる事が出来ました。
出川さんがサンプルを作り、作曲家の石島先生と今村先生がチェックする。その繰り返しでついに清里フィールドバレエの音源が出来上がりました。短い時間での作業依頼で出川さんには本当にお世話になりました。

新しい音源の製作費も何とか捻出する事が出来ました。以前このマンスリー上次でもお話させていただきましたが、私の友人の深井孟さんご夫妻が協賛して下さったのです。そのご協力があったからこそこの音が作れました。
このようなお話が清里フィールドバレエや私の周りにたくさんあるのです。そしてこれからもあるのではないでしょうか。

この文章を書いている最中にも次から次へ友人達の顔が浮かんで参ります。その一人一人にありがとうと言いたい。そして今日会場に足を運んで下さる皆さま。皆さまが感動して下さる舞台作りが私達のアジェンダ(取り組むべき課題)なのです。

joji100731.jpg清里フィールドバレエから教えられた事。
「何かをする時人は一人では何も出来ない。直接関わる人、間接的に関わる人、自分から見える人、見えない人。全ての人に支えられて今がある事」

一人一人にありがとうございます。
上次さんの気持ち
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