萌木の村 村民かわら版

八ヶ岳・清里高原「萌木の村」のスタッフが綴る季節ごとの村の表情や、個性あふれる各店舗のあれこれです。
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マンスリー上次さん 4月号

  清里の大雪、本当に厳しい状況でした。普段と違う想定外の事が起きると、人はなんと無力かという事を思い知らされました。
私は昨年から、私共の状況から考えると少し無謀ともいえるホテルのレストランの大改装、萌木の村広場の整備に着手しました。「今しかやる時がない」「このまま騙し騙しやっていたのではスタッフも夢を持てない」「みんなでもう一度、開拓者になろう」「そして実り多い明日を勝ち取ろう!」…とその矢先のこの大雪。全てが止まりました。新聞にも取り上げられませんでした。清里に人が来る事が出来なかったのです。うまくいっている時でも2月3月は閑散期です。借金だけは誰にも負けない位と思っている私ですが、さあ大変。大工さんはじめ職人さん達に払う工事代金も払えなくなりそう。このままでは先が見えています。スタッフ、アルバイト全員で知人・親戚にビールを、カレーを、食事券を買ってくださいとお願い。私も友人・知人に「ビールを飲んでくれ」「カレーも美味しいよ!」7月まで使える食事券をと旗を振り続けました。なんと○○○万円、一ヶ月で皆さんが買ってくださり、何とか乗り切る事が出来ました。
本当に本当に私は幸せ者です。私たちはこの仕事を続ける事が出来そうです。このお礼をどうお返ししたら良いのか、皆さんの優しさにどう恩返しをすれば良いのかを考えます。私を知っている方、萌木の村を応援して下さっている皆さんには、今まで以上の感謝の気持ちと、それを形でも作り上げていき、「私の好きな萌木の村が素敵になった」と皆さんに一目でわかってもらえるように、私たちは全力を尽くして毎日毎日、一歩ずつ変えていきます。
皆さんからの多くの励ましの電話や手紙やメールに、本当に力を与えてもらえました。
感謝、感謝、感謝。
三年前から石積み、穴掘りを友人の章ちゃんと続け、少し腰を痛めてしまいましたが、皆さんからの支援で勇気百倍!目いっぱい飛ばします!
ローカルを徹底的に磨き、グローバルに通用するここだけの「萌木の村」を作ります。その事が支援してくれる皆さんへの恩返しと考えます。
またその為にも人のいい私共のスタッフにどんどんチャンスを与え、一回りも二回りも大きな人になれるようにサポートしていきます。
春がそこまで来ています。どうか、萌木の村にお出かけください。そして気がつくところがあったらどんどん指摘してください。
萌木の村は、私たちだけの物ではない事を知りました。
皆さんと共に、萌木の村がある事を。
上次さんの気持ち
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