ファーストクラス

FIRST CLASS 

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- prologue -

清里には、いつも風が吹いています。
それは私の最愛の師、ポール・ラッシュ氏が残した
文化の香りを運ぶ風。その風を絶やさぬようにと歩いた軌跡が、
いま、一本のウイスキーになりました。

 
  
 
 
 
萌木の村株式会社 代表取締役社長 舩木上次
萌木の村株式会社 代表取締役社長 舩木上次

 
 

FIRST CLASS

製造者|サントリースピリッツ株式会社
ブレンダー|福與伸二
発売|2024年 
数量|200本
容量|700ml 
アルコール度数|51%
原材料|モルト 

First Classウイスキー
 
First Classボックス
特別木箱入り 200点
ボトルに描かれた年輪は、積み重ねた萌木の村の歴史を刻んでいます。中央から伸びる若芽は、先人たちの開拓者精神と未来の清里の発展を思い描いております。 ポール・ラッシュ博士の言葉からもらった“ FIRST CLASS(一流であれ) は始まりの礎であることからデザインの中心に据え、今後もその言葉を胸に未来へと進んでいく 舩木の決意を表しました。

NOTE

自然溢れる清里高原に、一流の文化の風をもたらしたポール・ラッシュ博士。その思いを絶やさぬようにと、舩木上次は清里に「萌木の村」を創り、乱開発の波に逆らって高い価値と個性のある地域づくりをじっくりと押し進めてきました。
同じ頃、サントリー白州蒸溜所では各時代の思いが込められたウイスキーが、山梨の自然の中で長い年月をかけてさまざまな形に熟成されていました。
その中から今回選ばれたのは、個性際立つ5種の原酒。いずれも萌木の村の歴史に呼応する年代もので、なんと45年熟成の原酒まで含まれています。萌木の村の多層的な歴史に寄り添い、最高のブレンダーが慎重に選んでブレンドした逸品。
「人の気持ちと時間がつくるその豊かさを、深さを、このウイスキーから感じていただけたら」。
 
色は僅かに赤みがかった琥珀色。熟した柿や杏などの果実香、微かに焚火を感じる香りなど非常に多彩な香りがします。
味わいは、濃縮感がありつつも清々しい甘味と深みを与える酸味、蜂蜜やオレンジマーマレードも感じます。フィニッシュは爽やかな酸味、微かな苦味とスモーキーフレーバー。まさにFIRST CLASSの名を冠するに相応しいシングルモルトです。

萌木の村の歴史1977

萌木の村設立

「清里に一流の人々が集える場所を」という思いから、本格的なサービスを提供するホテルやクラフトショップ、スイーツ店を開業。「芽吹いて成長し、花が咲き、実りをイメージさせる」萌黄色から「萌木の村」と名づけた。
萌木の村の歴史1977

HAKUSHU White Oak 1977

華やかでエレガントな原酒。白州蒸溜所において45年の歳月を経て得られた深い熟成感や、艶やかな香りとなめらかで伸びのある味わいが特長。白州の水、白州の自然と時間がつくり上げたウイスキー。

萌木の村の歴史1988

第一回海外研修団 渡欧

清里の未来を担う地域の子どもたちに国際感覚を身に付けてもらおうと、私財を投じて交換留学制度をスタート。清里とドイツの小中学生が互いの国を訪れて文化を肌で感じるこの交流事業は、清里に新しい風を吹かせた。

萌木の村の歴史1988

HAKUSHU Heavily Peated 1988

白州初のヘビリーピーテッド麦芽の原酒。パワフルなピーティな香りが35年という間によく熟成し、スモーキーだけでなく、フルーツやハーブのような香りの豊かさも加わり、日本ならではの甘く柔らかなピーテッドに仕上がっている。

萌木の村の歴史1989

オルゴール専門店オープン

ヨーロッパの骨董市で出会ったオルゴールに魅了され収集をはじめ、小さなショップをオープン。後に「ホール・オブ・ホールズ」の開館につながる。この頃、萌木の村の南エリアの大部分が完成した。

萌木の村の歴史1988

HAKUSYU Spanish Oak 1989

樽材(スパニッシュオーク)の成分が十分に抽出された濃密なウイスキー。プルーン、レーズン、オレンジママレードなど濃厚な果実味とともに、後味にはダークチョコレートやエスプレッソコーヒーのようなほろ苦さもある。

萌木の村の歴史1990

フィールドバレエ公演開始

自然と芸術が一体となった野外バレエを清里らしい芸術活動として根付かせるべく興行開始。世界的ダンサーたちの舞台を気軽に観られることから、さまざまな人が訪れる夏の祭典に発展した。

萌木の村の歴史1990

HAKUSYU White Oak 1990

大きな釜で蒸溜した原酒で、アメリカンオークの樽で30年熟成してもなお、軽やかで柔らかな味わい。深い森を連想させる白州の基本香味である軽快さに加え、果実味も楽しめる。
 

萌木の村の歴史2006

全国ビールコンクールに初出場、日本一に

清里の地場産業としてクラフトビールづくりに着手。ポール先生が繋いだ縁で素晴らしい醸造家と酵母に出会い、清涼な清里の水で仕上がった八ヶ岳ビール「タッチダウン」はビール好きを唸らせた。

萌木の村の歴史2006

HAKUSYU White Oak 2006

白州蒸溜所の最も小さな再溜釜で蒸溜したウイスキー。なめらかで厚みがあり、しっかりとした骨格。旨みも十分で、ブレンドの核を担う原酒として、ウイスキーの最終仕上げに飲みごたえを与えている。

 

- epilogue -

遮るものの何もない清里の自然の中にいると、人と競うことや比べること、自分で限界を決めることの無意味さを知ります。
ポール先生はよく「清里には、世界一美しい風景がある」と言っていましたが、それは広い空や緑の山々とともに生きる人びとの、謙虚な心のあり様を指していたのかもしれないと最近思うようになりました。
これからの清里を担っていく若い人たちにも、この美しさに目を向けてほしいと思っています。そしてポール先生が吹かせ、私が守ってきた文化の風を、どうか絶やさず未来につなげてほしい。白州の森に育てられたこのウイスキーには、そんな願いも込められています。